我が社でもシステムを使っているのだが、どうもうまくいかず困っているんだよ。
 
 
それはどういうことですか。良かったらお聞かせ頂けませんか。
     
うちも経理には会計のソフトのパッケージソフトが入っているけど、まだ現場では担当者がExcelを使って管理しているので、経理でも現場で入力したデータを2重打ちしているので作業効率が悪くなっているんだ。
それに、毎日の売上の把握や月締請求書の発行に時間がかかって困っているんだよ。
 
 
システムを選ぶポイントとして、仕入や売上から経理まで一気通貫で見ることのできるシステムを選択することが大事なのです。これができるシステムですと、これまで担当者レベルでExcelを使って管理されているデータを、社内のどこからでも確認できますし、経理で売上データを再度入れなおす二重手間もなくなります。また、経営者は、毎日の売上データをリアルタイムに見ることもできます。
     
だったら、市販のERPパッケージを導入すればいいのかな? 他社での導入事例があって安心だし、高いと言っても独自開発のシステムよりも安いと思うし・・・。
 
 
ちょっと待ってください。システムを選ぶポイントでもう一つ重要なことがあります。
それは、外部の変化に応じてシステムの変更を容易に行うことができるかという点です。一般的に、パッケージソフトに対して機能の追加を行いますと、非常にお金が掛かりますし、さらに、バージョンアップの際に追加で開発した機能が使えなくなってしまいます。それで、よく会社の業務をパッケージに合わせるべきだという誤解が、さも正しいように言われることがあるのです。
  実は、大企業と違って中堅・中小企業こそ顧客の細かなニーズに応えて、他社と違うサービスを提供する必要があるのです。特に販売管理などの差別化を要するところで、固定的なパッケージを使った場合には、業界の熾烈な競争に勝ち抜くことはできません。
     
いやー、それでは非常にお金がかかるでしょ。パッケージに手を加えるのもお金がかかるし、ましてや自社の業務に合わせて独自開発することになれば、数億円はするんじゃないの。とても中小企業では無理だよ。あきらめよということかなぁ〜。
 
 
今までのシステム開発の常識はそうだったんですよ。でも、私たちは、独自システムをWEBからでもクライアント/サーバー環境からも使えるシステムを安く作ることにチャレンジしている会社なんですよ。
     
お金がそれほどに掛からないということは分かったけど、クライアント/サーバー環境だと、業務システムを利用するパソコンの一台ずつにプログラムの配布をしなくてはいけなので、プログラム修正を行った時のシステム部門の対応が大変じゃないの?
うちはね、業務パソコンが200台ほどあるんだよ。
 
 
いえ、大丈夫です。私たちは独自に開発したクライアント/サーバー環境の自動プログラム配布システムを持っていますので、もし、プログラムがバージョンアップされた場合には、自動的にダウンロードしてくれるのです。
そもそも、クライアント/サーバ方式は、プログラムの配布が苦行で大変だという理由だけで、開発に高度なスキルが必要で、お金のかかるWeb方式でプログラム開発することこそが、ナンセンスだと思いませんか?
     
でもね、社内のシステムは、もちろん業務がスムースにこなせばいい訳だから、Web方式にしなくてもいいことは分かるが、まさか一般のお客さまにまで、クライアント/サーバ方式を強いることはないでしょうが・・・。
 
 
そうです。その通りです。だから当社は、社内のシステムには効率が良く、かつ、使いやしいクライアント/サーバ方式を採用し、お客様にはWeb環境からお使いできるシステムを開発しているのです。そして、社内のデータベースは、社内のクライアント/サーバ環境に持ってR3Dで集中的に統合管理されるようになっているのです。
     

でもね、今、“クラウド”がはやっているんじゃないの? 昨日も、クラウドのセールスマンが来て、すべてクラウドにお任せ下さいって言って帰ったよ。

 
 
確かにクラウドという言葉がはやっていることは認めますよ。でもね、システムとは、「はやり」や「雰囲気」ではなく極めて具体的なものでですから・・。1円でも数値が合うかどうかが求められるところでもあるのです。
ただ、Webサーバの一部をクラウドやレンタルサーバを使ったほうが安全で費用的に安くなるのであれば、何も名称にこだわらず、どんどんクラウドなり何でも利用したほうがいいでしょう。
     
うちは顧客データもあるし、売上データなどセキュリティ上重要なデータもあるし、それらのデータまでクラウドに任せるのは正直言って、あまり気が進まないんだよ。ゲームのメーカで億人の単位で顧客データの流出事件もあったし・・・。でも昨日のクラウドのセールスマンは、絶対大丈夫と言ってたけど・・・。
 
 
大事なところに気が付かれましたね。セキュリティの問題は、データを外部に持つ限り絶対に大丈夫ということはありません。サーバの管理会社のAdministrator権限を持つごく少数の人が、情報漏洩することもあり得ないことではありません。やはり貴重なデータは持ち出さないことだと思います。もちろん自社内の管理も万全にすることは言うまでもないことですが・・・。
     
クラウドについては分かったけど、今レンタルサーバで動いているホームページを使って、あまり大げさな追加変更をせず、そのまま使い続けたいのだけどそれはできるのかね?
 
 
もちろんです。社内のシステムを全て外部サーバやクラウド内にデータベースも含めて移設しようとすると、それは大げさになり、費用もかえって社内で利用する場合よりも高くなることがあります。
しかし、私たちのやり方は、たとえ共有のレンタルサーバからであっても、Webサービス技法(*)を使って、セキュリティを高めた方法で社内のデータベースにアクセスできる方法を開発したのです。だから、費用的にも非常に有利なのです。

(*)レンタルサーバによっては、直接外部のサーバに接続することをセキュリティ上禁止しているところが多い。しかし、レンタルサーバ内から、Httpsコマンドなどを呼び出して、Webサービスの方法で利用することはできる。
     
分かった。だからデータベースサーバのあるクライアント/サーバー環境とWEB環境との融合なんだね。そして、データベースは万全なロックをかけて社内のシステム内に置くということだね。ところで、お金をそれほど掛けずにクライアント/サーバー環境とWEB環境の融合なんて、そんなこと本当にできるの?
 
 
そこなんですよ! それができるのです。自動車にもハイブリッド車があるように、全てをオールオアナッシングで考えるのではなく、それぞれの利点を融合させることによって、新たな付加価値が生まれるのです。
それは、例えば、以下の図のように実現するのです。



弊社は、クライアント/サーバー方式におけるクライアントには、マイクロソフト社の画面&帳票ツールであるACCESSを利用してプログラムを開発し、生産性を上げており、データベースサーバには、もちろん、データ駆動型データベース・マネージャR3Dを利用しています。これによって、開発コストは、おおよそ半分にはなっているでしょう。また、全ての処理機能をWebサーバ内のJAVA言語を使ったサーブレットを利用したシステム構築技法と比較すれば、3分の1ということもあり得ると思っています。要するに、ユーザにとっては、使い勝手さえよければ、それがどのような方式で開発されようとも関係ないのです。
     
分かった。じゃ、うちのシステムの現状を説明するので、どのようにあんたの会社ではシステムを作るのか考えて提案してもらえないかね。
 
 
分かりました。さっそく考えさせて頂きます。

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