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このテーマは、「時代逆行だ」と言う方も多くおられるのではないかと思います。むしろ、これからどんどんWebページ化していかなければならないときに、何だろうと思われる方もおられると思います。 もちろん一般の人たちにホームページにアクセスしてもらい情報を伝えていくためには、この手段しかありません。しかし、同一組織の中であるにもかかわらず情報システムをWebページ化していく(この形態をイントラネットとも言う)メリットは何なのでしょうか。 それは、端末である各社員のデスク上に置かれたクライアントPCに、ブラウザ(Internet Explorerやネットスケープなど)だけがあれば、社内共通のプログラムを稼動させることができるので、今まで行ってきた何十、何百というPCに同じプログラムをインストールする作業が不要になるということです。(でも帳票印字用のソフトなどをインストールするならば同じ) その結果、その分の作業手間やコストを削減できることと、そして、さらにセキュリティーを万全にするという条件はあるものの日本はもとより世界全国の支社、支店からサーバのプログラムを利用できることにあります。 確かにそのメリットは大きいです。大規模な会社になればなるほどそのメリットは大きいと言えるでしょう。 しかし、デメリットもあります。それは、例えば次のとおりです。
以上ですが、今やWebページの時代であり、それに対して水をかけるつもりはまったくありませんが、それぞれのシステムの長所と短所を十分に知ってシステムを構築しなければ、後でこんなはずではなかったと言うことになりかねません。 もちろんソフトウエアベンダでも、工夫をしてサーバ上でのWebプログラムの開発がクライアント/サーバ環境のときと同じくらいに容易に行えるようなアーキテクチャを世に出しているところもあります。(例えば .NET) しかしながら、サーバプログラムとクライアントプログラムの動作する環境や条件の違いは、まったくその性格を異にするものであるので、Webページを扱うプログラムでも画面定義ができるからと言って、まったく同様に扱うことはできません。従って、色々なツールが使えるとしても、サーバとクライアントのアーキテクチャの違いをよく知ってプログラムを作成することが求められます。 最近のツールの進化には目覚しいものがあり、大変便利になってきていますが、逆に外に見えないブラックボックスの部分が大きくなるにつれて、思わぬ動き方になる危険性も大きく、やはり、基本的なサーバとクライアントの違いの知識なしには、開発することは難しいと思ったほうがいいかも知れません。 さらに、弊社では、クライアント/サーバ方式の最大の欠点であるプログラムの配布を自動的に行う機能を開発しました。この機能をCallすることによって、自動的にバージョンのチェックを行い、もし、プログラムのバージョンアップが行われていたならば、自動的にプログラムをデータベースサーバからダウンロードする機能を提供しています。この機能により、各支店の端末を回って、新しいプログラムのインストールをしなくてはならないという手間から解放されるようにしています。 以上、技術的な観点から述べましたが、大切なことは、このシステムのユーザは一体誰なのかということです。すなわち、このシステムのユーザは誰で、その人たちが本当に幸福になるシステムであるのかということです。つまり、素晴らしいシステムを作ったが、それを保守運用する人にとっては良かったのだが、使う人には嫌われてしまったと言うなら何にもならないということです。 つまり、自社のクライアント/サーバシステムで使っているアプリケーションプログラムを、ブラウザからでも使いたいというだけのために、今トレンドだからという理由でWebページベース化にする必要はないのではないかということです。 なぜなら、その変更には膨大な人手と費用がかかり、またエンドユーザ・インタフェースが犠牲になることもあるからです。 さらに言わせていただくならば、光ブロードバンドの普及によって100Mbpsの利用が一般的に可能となる世の中になれば、再びクライアント/サーバの時代に戻ってくる予感がしてなりません。 |
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Rsun,株式会社アールサン,データベース中心主義,あまりにもWebページベース化にしてしまわない